強打強肩アキーノにも聖域なし? ビシエドも定位置争いへ…立浪竜を待つ熾烈な争い
大砲アキーノを獲得、主砲ビシエドも熾烈な外国人枠争いか
中日は28日、メジャー通算41本塁打のアリスティデス・アキーノ外野手と契約を結ぶことが決定したと球団公式ホームページで発表した。195センチ、108キロの堂々の体格を誇る右の長距離砲。今季12球団最少の62本塁打に終わったチームの得点力アップへうってつけの存在と言えそうだが、一体、どんな活躍が期待されるのか。
今季アーチ不足に泣いた立浪竜に待望の助っ人だ。ドミニカ共和国出身の28歳アキーノはレッズ時代の2019年8月16日カージナルス戦でデビュー16試合で10本塁打をマーク。10本塁打到達は2017年リース・ホスキンス(フィリーズ)の17試合を破るメジャー記録。ギネス世界記録となった。また、キャリア最初の100打席で最多13本塁打をマーク。これも1900年以降の近代野球では最多記録となっている。
強打だけではない。守備は右翼を本職とし、外野からの送球で101.6マイル(約163.5キロ)を記録。これはスタットキャストが導入された2015年以降では球団最速で、メジャー全体でも6位の好記録だ。広いバンテリンドームでも武器となりそうだ。
今オフ、チームはソイロ・アルモンテ外野手、内外野どこでも守れるオルランド・カリステ内野手を獲得。チームには最多セーブのライデル・マルティネス、最優秀中継ぎのジャリエル・ロドリゲス両投手に、復権を目指すダヤン・ビシエド内野手らがいる。来季の外国人枠が5人でも熾烈な1軍争いとなりそうだ。
さらに外野手では最多安打とベストナインに輝いた岡林勇希にベテラン・大島洋平、2年目の大砲・鵜飼航丞らがいる。アキーノには安住というわけにもいかなさそうだ。京田陽太、阿部寿樹両内野手をトレード放出した立浪ドラゴンズだが、来春キャンプは熾烈なレギュラー争いが待っていそうだ。
(Full-Count編集部)