松井稼頭央監督は「朝選手より早く来て…」 西武山川が“暴露”した本拠地での日課

乾杯の音頭を任された西武・松井稼頭央新監督【写真:宮脇広久】
乾杯の音頭を任された西武・松井稼頭央新監督【写真:宮脇広久】

「感謝の集い」出席で「日本一に向かって一つになって戦っていきます」

 西武は28日、都内のホテルで「2022埼玉西武ライオンズ感謝の集い」を開催。松井稼頭央新監督、後藤高志オーナー、主力選手23人らが、スポンサー関係者約400人を迎えた。

 乾杯の音頭を任された松井監督は、開演前から「緊張しています。こういう場で話をする機会はなかなかないので。スポンサーの方々を喜ばせるには、勝つことが一番。僕のトークでは、喜ばせることはできません」とソワソワ。ステージに上がると、「来年は4年ぶりの優勝、2008年以来の日本一という大きな目標に向かって、チーム全員が一つになって戦っていきます」と生真面目に挨拶し、杯を上げた。

 松井監督は新指揮官とはいえ、現役最終年の2018年に選手兼テクニカルコーチとして15年ぶりの西武復帰を果たした後、翌19年から3年間は2軍監督、今季は1軍ヘッドコーチを歴任。周囲は松井監督の人柄を熟知している。意思疎通に不安がないのは強みだ。

「感謝の集い」の中で行われたトークショーでは、ナインが新監督をベタ褒め。栗山巧外野手が「(松井監督は)聞き上手なので、僕はいつも相談に乗ってもらっています。包容力があります」と明かせば、主将の源田壮亮内野手も「どんなことを相談しても、まず1回全部受け入れてくれてから、お話をしてくれます。包み込んでくれる感じで、何でも話しやすいのです」とうなずく。中村剛也内野手に至っては「僕もああいう風になりたい。かっこいいですし、優しいですし…」と語り、会場を沸かせた。

 山川穂高内野手は「スーツ姿ではわからないでしょうが、稼頭央さんは朝、ベルーナドームに僕たち選手より早く来て、今でもウエートトレーニングをやっています。発達した二の腕とか、かっこよすぎてヤバいです」と“暴露”。「僕は全然ウエートをやらないタイプですが、引退したらウエートで“見せる筋肉”を付けたいと思います」と続けて笑わせた。

 監督、コーチの前でも、萎縮するような選手は見当たらず、のびのびとした空気が流れる。そんなムードは、辻発彦前監督を松井監督がヘッドコーチとして支えていたシーズン中と、全く変わっていないようだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY