球団の妥協案に首振った平良、GMも苦しい判断… 主張は平行線、着地点はどこに?

契約更改交渉に臨んだ西武・平良海馬【写真:宮脇広久】
契約更改交渉に臨んだ西武・平良海馬【写真:宮脇広久】

渡辺GM「来年は後ろで、再来年は希望通り先発をやらせる」

 西武・平良海馬投手は2日、所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨むも保留。7000万円増の年俸1億7000万円(金額は推定)の提示には、「金額は納得しています」としたものの、現在の中継ぎから先発への転向を強く求め、球団側に受け入れられなかったためサインしなかった。2日後の4日に再交渉が設定されたが、妥結点を見出せるだろうか。

 渡辺久信GMは報道陣に対して「平良から先発をやりたいという話は数年前から聞いていて、気持ちは重々わかっている。しかしチームの編成上、後ろ(リリーフ)に強力な投手がいるのといないのとでは全然違う。現場(監督、コーチ)も平良には後ろにいてほしいと言っている」と説明。「妥協案として、来年は後ろでやってもらって、再来年は本当に希望通り先発をやらせる。チームはそれまでに後ろを整えるから、という話をしているのだが、彼としては納得できないようだ」と明かした。

 一方の平良は「僕は2019年のオフから『先発をやりたい』と言っていて、(チーム事情で)『やらせられない』と3年間言われてきました。さすがに4年目は、中継ぎではやれない。『僕は先発がしたい。だからサインはしません』と話しました」と主張する。もうこれ以上は待てない、というわけだ。

 平良はプロ2年目の2019年に1軍デビュー。これまで通算203試合の全てがリリーフ登板で、7勝8敗94ホールド31セーブ、防御率1.66を誇る。今季もリーグ最多タイの61試合に登板し、1勝3敗34ホールド9セーブをマークし、同僚の水上由伸投手と最優秀中継ぎ投手のタイトルを分け合った。

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