イチロー氏に高校生がダメ出し「しっかり!」 思わぬミスに謝罪「すみません」
打球をそらしたレジェンドに高校生がおそるおそる…
日米通算4367安打のイチロー氏が3、4日の2日間にわたって、静岡・富士市の県立富士高を訪れ野球部を直接指導した。現在、マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、オフに高校生を指導するのは3年目。生徒の中に自ら飛び込んでの指導でまさかの“ミス”を犯したレジェンドに、高校生からゲキが飛ぶ場面も見られた。
3日の練習でのこと。内外野に分かれてのノックが始まると、イチロー氏は定位置の外野へ向かった。左右へのフライで大きく振られたり、本塁へ送球するチャージの練習を生徒と一緒にこなした。一度イチロー氏が打球をそらすと、ノッカーを務めた稲木監督から生徒に「何か言え」との指令が。生徒は「イチロー選手! しっかり!」と恐縮しながら口にした。
これにイチロー氏は「すみません。次(もう1回)行かせてください」と打球を“おかわり”した。グラウンドは緊張感がありながらも和やかなムードに包まれた。イチロー氏はノックを受ける際、常に「さあ、来い!」などと大声をあげていた。
ベースランニングの練習でもイチロー氏は「(走る前に)一発、声を出していこうか? よっしゃー!! って」と生徒に向かって語りかけた。「これぐらいの感じ。声を出したら気持ちよくない? 筋肉も萎縮しない。そういう時間をつくると効果的」と、声を出して動く重要性を指摘していた。
(Full-Count編集部)