田中将大、苦しみながらの勝利に指揮官手応え「スプリットに固執していない」
2被弾5四死球も5回を4失点で5勝目
ヤンキース田中将大投手が21日(日本時間22日)、敵地でのレンジャーズ戦で今季5勝目(2敗)を挙げた。立ち上がりから制球が定まらずも、5回を2被弾を含む3安打3奪三振5四死球4失点(自責4)と粘投。ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、苦しみながらも勝利を手にした右腕の姿に新たな手応えを感じたようだ。
指揮官は、この日の田中について「スプリットがいつもほど良くはなかったと感じている」と評価。「ただカッターを駆使したり、直球はいいと感じていた」と粘投の要因について語った。
田中と言えば、スプリットが決め球だと広く知られているが、ブーン監督はスプリットの調子がよくなかった右腕から、ある手応えを感じたという。
「マサから感じた前向きな傾向は、彼は打者を打ち取るためにスプリットに固執していないという点だ」
この日はスプリットにこだわることなく、スライダーで打ち取る場面も多く見られた。その日の状態を見ながら配球を組み立てる右腕の柔軟さに、次回以降につながる光明を見出したようだ。
次回登板は先発ローテ通りなら、27日(同28日)本拠地エンゼルス戦の予定。大谷翔平投手との“直接対決”が濃厚とみられるが、この日の勝利を足掛かりに貫禄のピッチングを見せたい。