【プレイバック 今日という日に何が起こった?】2013年1月23日 驚愕! 日本ハム・糸井が電撃トレード
誰もが耳を疑った糸井のトレード
誰もが耳を疑った。1年前の1月23日のことだった。日本ハムの主軸・糸井嘉男外野手、左腕の八木智哉の2人と、オリックスの先発右腕・木佐貫洋、大引啓次内野手、赤田将吾外野手の3人の交換トレードが発表になり、野球ファンを驚かせた。
このトレードは、1993年の西武の秋山幸二、渡辺智男、内山智之とダイエーから佐々木誠、村田勝喜、橋本武広の3対3のトレードに匹敵するくらいの出来事だった。
ポスティングシステムを利用し、アメリカ行きを考えていた糸井を日本ハムが放出したという色が強かった。また、ドラフトで1位指名し、獲得できた超高校級ルーキーの大谷翔平を外野手で使うプランもあった。そのため、いつFAなどでチームを出られてしまうか分からない糸井をトレード要員にすることで、他球団から良い選手を獲得しようと日本ハムは動いた。
結果、日本ハムは6位。オリックスは5位の成績でシーズンを終えた。糸井は前年と変わらず成績は残した。アメリカ行きを直訴することなく、契約も更改している。移籍1年目は大きくチーム順位に反映されなかったが、2年目は果たしてどうか。糸井抜きで新しく人材育成をした日本ハムと、補強によって強化を図るオリックスが巻き返しを図ることができれば、1年前のトレードも改めて評価されるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count