1勝あたり3.6億円超の“悲劇のコスパ” 勝てないエンゼルスも釣り合わず
年俸総額と勝利数で“1勝あたりの年俸”を出しコスパを検証
メジャーリーグはウインターミーティングが開催中で、移籍の動きが活発化している。球団は来季の勝利のために大金をつぎ込むこともあるが、年俸総額とチームの勝利は比例するのだろうか。“1勝あたりの年俸”からコストパフォーマンスを検証する。
米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクツ」の総年俸をもとに、勝利数で割ってみる。最もコスパが悪かったといえるのはレッドソックスで、1勝あたりの年俸は約265万ドル(約3億6200万円)。総年俸6位の約2億660万ドル(約282億2600万円)ながら、地区5位(78勝84敗)に終わった。昨オフ、FA市場の目玉だったトレバー・ストーリー内野手を6年1億4000万ドル(約191億3700万円)で獲得するも打率.238、16本塁打、66打点、OPS.737に終わったことも“誤算”だったといえる。
次いで、1勝あたりの金額が高かったのがフィリーズで約263万ドル(約3億6000万円)。総年俸は4位の約2億2870万ドル(約312億6100万円)で、地区3位(87勝75敗)だった。2020年オフに2年2800万ドル(約38億2500万円)で契約したディディ・グレゴリアス内野手が、今季は打率.210、1本塁打、19打点と低迷し、レギュラーの座を明け渡した。
さらにロビンソン・カノ内野手らを擁したメッツが、1勝あたり約262万ドル(約3億5800万円)で続く。総年俸は2位の約2億6450万ドル(約361億3700万円)で地区2位(101勝61敗)だった。
大谷翔平投手の所属するエンゼルスがワースト4位で、1勝あたり約258万ドル(約3億5300万円)。総年俸は8位の約1億8860万ドル(約162億300万円)で地区3位(73勝89敗)だった。
(Full-Count編集部)