韓国メディアが“嫉妬”…侍ジャパンは「歴代最強」 母国の投手不足に思わず嘆き

パドレス・ダルビッシュ有(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
パドレス・ダルビッシュ有(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

日本と韓国は1次ラウンドで激突…2009年にはダルビッシュ抑えで日本が優勝

 パドレスのダルビッシュ有投手が5日(日本時間6日)に来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を公言し、日本と同じプールBで1次ラウンドを戦う韓国では警戒が強まっている。韓国メディア「OSEN」はエンゼルスの大谷翔平投手と構成する投手陣を「歴代最強」と表現。一方で韓国の投手陣には「若い看板がいない」と嘆いている。

 ダルビッシュは日本が優勝した2009年のWBCで、韓国との決勝戦にクローザーとして登板し胴上げ投手となった。記事はダルビッシュが今季、パドレスで30試合に先発し16勝8敗、防御率3.10の好成績を残したことを紹介。大谷と2人が参加する侍ジャパンは「千軍万馬を得た雰囲気だ」と表現。山本由伸投手(オリックス)や佐々木朗希投手(ロッテ)を加え「歴代最強のマウンドを構築した」としている。

 一方で「韓国のマウンド構成は遅々として進まない」と、自国代表チーム編成の遅れを心配している。今季15勝8敗、防御率2.11と224奪三振はリーグトップだった23歳の右腕アン・ウジン(キウム)の処遇に「頭を悩ませている」というのだ。能力は誰もが認めるものの、学生時代の暴力行為が明らかになっており、五輪などの代表入りはできない状態にある。MLB機構が主催するWBCは別との意見もあるが、イ・ガンチョル代表監督や技術委員会は「決定を下すことができない」状態だという。

 アン・ウジンの最速160キロの剛速球と140キロ台のスライダーは「明らかに威力的」だとしており「もし除外すれば、韓国のマウンドは大きく弱体化する」と指摘。「日本を含め、メジャーリーガーが大挙登場する野球強国を相手にマウンドを支配する投手が不足している」と言い切っている。

 信頼できる投手は、長年代表で投げ続けるキム・グァンヒョン(SSG)とヤン・ヒョンジョン(KIA)くらいで「若い看板投手が不足している」とキッパリ。「(韓国プロ野球)KBOリーグには、(金メダルを獲得した)北京五輪以後若く、強力な投手を育てられなかった責任がある」と、弱体化の原因は長年の積み重ねにあるとしている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY