DeNA三嶋、指定難病の手術で「歩くのもつらかった」 再起誓う1.2億円現状維持

契約更改交渉に臨んだDeNA・三嶋一輝【写真:宮脇広久】
契約更改交渉に臨んだDeNA・三嶋一輝【写真:宮脇広久】

「胸椎黄色靭帯骨化症」の手術、今季は13試合2勝2敗5ホールド1セーブ

 DeNA・三嶋一輝投手は9日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持となる年俸1億2000万円(金額は推定)でサインした。昨季オフに年俸変動制の3年契約を締結。8月29日に国が難病に指定している「胸椎黄色靭帯骨化症」の手術を受けた。

 背骨付近の靭帯が硬くなり神経を圧迫する病気で、右肩の張りで5月8日に出場選手登録を抹消され、その後難病が判明した。プロ人生の大きな壁として立ちはだかったが「僕自身より悲しんでくれる人、心配してくれる人、何十年ぶりかで連絡をくれた人もいて、すごく愛されていると感じました」と感謝する。

 前兆はあった。「1月中旬から、何かおかしいと感じていたが、見つけるのが難しい病気だった」と振り返る。手術は5時間半から6時間かけておこなわれ「歩くのもつらかったが、それはなくなった」と徐々に回復したという。

 今季は13試合2勝2敗5ホールド1セーブ、防御率2.84。5月中旬以降は1軍登板はなかったものの、周囲のの支えをへて再起を目指す。現在は1日置きに40球のピッチングをしているといい「同じような症状の選手たちを勇気づけられる投球をしたい。来年はアタマから改めて中継ぎのポジションを取りに行きます」と誓った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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