消えた楽天の「ロマン砲」…2人戦力外、オコエも“放出” 大刷新は吉と出る?
岩見&内田が戦力外、フランコ&阿部を獲得している
今季Bクラスの4位に終わった楽天が、右打者の“大刷新”を行っている。9日に開催された現役ドラフトでは、オコエ瑠偉外野手を手放し、広島から正隨優弥外野手を獲得。くすぶっていた「ロマン砲」を新天地に放出した。
オコエは2015年のドラフト1位で関東一高(東東京)から楽天に入団。走攻守3拍子揃った“甲子園のスター”としてファンからも大きな期待が寄せられた。2年目に41試合の出場で打率.300、3本塁打11打点マークしたが、怪我にも苦しみ、翌年以降は右肩下がりの成績だった。
楽天は今オフ、MLB通算130本塁打を誇るマイケル・フランコ内野手を獲得。中日からトレードで阿部寿樹内野手も加入し、右の強打者の補強に着手している。一方で、オコエ以外にも期待されていた和製大砲候補たちがチームを去った。
慶大から2017年ドラフト2位で入団した岩見政暉内野手、茨城・常総学院高から2013年ドラフト2位で入団した内田靖人内野手がともに戦力外に。岩見は東京六大学リーグで歴代3位となる21本塁打を放ち、“慶大のバレンティン”と期待されていたが、プロ5年でわずか1本塁打に終わった。内田も5年目の2018年に12本塁打を放ったが、打率は.198。課題だった確実性を上げることができず、今季はわずか8試合、10打数1安打、打率.100。期待に応えることはできなかった。
今季のレギュラー陣は、浅村栄斗内野手を除いて左打者が並んだ。現役ドラフトでは、広島から同じくパンチ力のある正隨を獲得していることからも、右の強打者が課題なのは目に見えている。石井一久監督が迎える3年目、大幅な“血の入れ替え”は吉と出るだろうか。
(Full-Count編集部)