千賀に金満メッツが102億円を投じたワケ 専門家は確信「メジャーに適応できる」

メッツ入りが報じられた千賀滉大【写真:藤浦一都】
メッツ入りが報じられた千賀滉大【写真:藤浦一都】

RソックスのブルームGM「最高の才能を持ち、身体能力に優れ、力もある」

 ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使した千賀滉大投手が10日(日本時間11日)、メッツと5年7500万ドル(約102億4000万円)で契約合意したと、米複数メディアが報じた。大きな契約を得られた理由を、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が解説している。

 記事では、まず投球スタイルを紹介。素晴らしいスプリットと、90マイル後半(約152.9キロ~159.3キロ)の速球を持つことに触れている。スカウティングレポートによると、時々制球が乱れるが、専門家はメジャーにうまく適応できると考えているという。また、複数球団が興味を持っていたとされ、「センガのポテンシャルと、市場の投手に対する需要を考慮すれば、複数のチームが注視していたことは驚きではない」と言及している。

 メッツのお膝元、ニューヨークの放送局「SNY」は、11月に行われたGM会議でレッドソックスのハイム・ブルームGMが高く評価していたことも紹介。「最高の才能を持ち、身体能力に優れ、力もある。感心させられる投手だ」とコメントしたとされる。

 一方で、同放送局は「懸念点」にも触れている。千賀は今季、NPBで22試合に先発して11勝6敗、防御率1.94の好成績ながら、3度の離脱があった。イニングの少なさに加え、専門家たちが指摘するのは、速球の“ムラ”。ある球団幹部は「効果的な先発投手になるには、変化球を改善しなければいけない。メジャーリーグの打線相手に速球とスプリットだけで終盤まで投げるのは難しい」と指摘しているという。

 また、別の球団幹部は「カウントが有利であれば、スプリットは非常に有効な球になり得る。でも、彼は日本でやっていた時よりも、その投球スタイルをメジャーでは更にやらなくてはいけない」とも。メジャーに適応できると評価されたからこそ決まった大型契約。懸念点をクリアし、大活躍を見せられるだろうか。

(Full-Count編集部)

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