391億円提示、最大限の誠意も1年で契約破棄… 全てを賭け敗れた古巣の“嘆き節”
ツインズはコレア残留に10年契約提示もジャイアンツの13年480億円に屈した
今オフのFA市場の目玉の一人だったカルロス・コレア内野手は13日(日本時間14日)にジャイアンツと13年総額3億5000万ドル(約480億円)で契約合意した。今季所属したツインズも引き留めのために10年総額2億8500万ドル(約391億円)を提示したというが、実らなかった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のツインズ番記者、ダン・ヘイズ氏が伝えている。
記事によると、今回ツインズがコレアに提示した契約は球団史上最高額。球団にとってコレアの残留は今オフの最優先事項だったという。しかしその“努力”も実らず「間違いなく今回の件は痛い。ツインズはどうしてもコレアを引き戻したかった」とヘイズ氏は伝える。
コレアは昨季までアストロズで活躍。昨オフに3年総額1億530万ドル(約155億3000万円)でツインズに加入し、今季は136試合で152安打、22本塁打、打率.291、OPS.834をマークした。そしてオフはオプトアウト条項を行使してFAに。ジャイアンツへの移籍を選択した。
コレアはすぐに同僚らと仲良くなる性格。「勝利への意欲と仲間のサポートに前向きな姿勢」を示すといい、「リーダーシップやクラブハウスでの求心力もあった」と記事は伝える。ツインズはコレアがオプトアウトを行使した後も再契約はあり得ると信じていた。12日(同13日)までは“有力候補”と考えていたという。
ところが13日(同14日)に事情が一変、契約年数を伸ばさなければいけない状況になったと察知した。しかし、これには消極的で、現在28歳のコレアを(10年契約で)38歳シーズンまで残すことは問題ないと考えていたが、それ以上は伸ばせなかったという。
球団史上最高額を提示しても実現しなかったコレアの残留。記事は「より大きな金額に負けることもあり得るということは分かっていた」という球団幹部の嘆きのコメントを紹介している。
(Full-Count編集部)