西武にまた“騒動”エースのメジャー直訴に待った　広島抑えは4200万円増、20日の更改

高橋光成は代理人同席での会見「メジャーでプレーしたい」

　年の瀬となり、各球団の契約更改はチームの“顔”と言えるクラスが残されるのみとなっている。20日は西武の高橋光成投手、広島の栗林良吏投手が契約更改交渉に臨み、それぞれサインした。（金額は推定）

　高橋は、今季1億1000万円から7000万円増の1億8000万円プラス出来高で更改した。さらに代理人を伴って会見に臨み「自分の夢。メジャーでプレーしたいと強く伝えました。いつとかは、まだ決まっていませんが、自分の意思を伝えました」と将来的なメジャー挑戦の意思を球団側に初めて伝えたと明かした。海外FA権取得は、最速でも2026年のシーズン中となる。

　今季は2年連続の開幕投手を務め、自己最多の12勝（8敗）を挙げた。防御率もリーグ4位の2.20。2014年ドラフト1位で群馬・前橋育英高から入団。来年は2月3日に26歳となり、プロ9年目を迎える。

　メジャーリーグについて「世界の最高峰」と語り、目指すようになった理由を「一番は（元西武で現ブルージェイズの）菊池雄星さんと一緒に練習をさせてもらって、身近で感じたこと」と説明。「雄星さんが自分の野球人生を変えてくれた。活躍して恩返ししたいですし、雄星さんを超えたい」と説明した。

　ただ渡辺久信GMは「将来的にメジャー移籍の意志があると聞いた、というところです」と、具体的な話ではないことを強調。「まずは来季、投手陣の中心としてやってほしい」とさらなる貢献を求めた。

　栗林は4200万円増となる年俸9500万円でサインした。2年目は48試合登板で0勝2敗31セーブ、防御率1.49。新人王に輝いた昨季に続く好成績にも「納得いくシーズンではなかった。自分が負け投手になったから5位に終わった」と語った。

（Full-Count編集部）