吉田正尚が後輩へ贈る言葉「人生は辛いこと8割」 将来的な復帰は「考えてない」

記者会見を開いたレッドソックス・吉田正尚【写真:山口真司】
記者会見を開いたレッドソックス・吉田正尚【写真:山口真司】

オリックス施設で記者会見「辛いこと、苦しいことが8割近くはある」

 オリックスからポスティングシステムでレッドソックスに移籍した吉田正尚外野手は22日、大阪・舞洲の選手寮「青濤館」で記者会見を開いた。5年9000万ドル(約118億6000万円)の大型契約でメジャー挑戦する日本球界屈指の好打者は会見後、オリックスに所属する後輩たちへ熱いメッセージを送った。

「人生というか、野球というか、ほんと辛いこと、苦しいことが8割近くはあると思う。その中で、2割、1割あるか分からないですけど、喜びやいいことってあると思いますので。やっぱり我慢も必要ですし、ずっと向上心だったり、そういう気持ちというのは忘れずにやっていった方がいい方向にいく確率は高いんじゃないかな。というのは自分の経験上、今のところは言えます」

 2015年ドラフト1位でオリックス入りしたが、2016、2017年は腰痛など度重なる故障に悩まされた。レギュラーに定着したのは3年目の2018年。そこからスターダムを駆け上がった。「必死にやることしかないので。日本とやることは変わらない。必死にベストを」。憧れだった舞台に挑む自らに言い聞かせた。

 古巣となるオリックスには西武からFA宣言した森友哉捕手が加入した。後継者については「みんな頑張ってもらいたいし、誰一人というのはないです」と語った。将来的なオリックス復帰については「今聞かれてもどうなるか分からないですけど。そこはまったく考えてないですけど、もちろん、お世話になりましたし、そこは、はい。正直、考えてないです。行くことしか考えてないです」と繰り返した。

「契約というのは終わりましたので、そういう意味では就職が決まったではないですが、自分の次の場所が決まった意味ではホッとしています。引き続き、怪我をせずに体を強くしていきながら、年齢が上がる中でどうなるか。自分で感じながらトレーニング、コンディショニングを整えていかないといけないなと思います」

 吉田正が新たなスタートを切る。

(Full-Count編集部)

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