前田健太、圧倒的な投球で試合を支配 指揮官「球が衰えることはなかった」
7回途中2安打無失点12K 強打のロッキーズも沈黙
ドジャースの前田健太投手が23日(日本時間24日)、本拠地でのロッキーズ戦に先発。6回2/3、MLBではキャリアハイとなる111球を投げて2安打無失点12奪三振の好投を見せ、今季4勝目(3敗)。チームは3-0で完封勝ちし、2連勝を飾った。
この日は得意のスライダーの制球がよく、ロッキーズの打者のバットは面白いように空を切った。ロバーツ監督は「内角と外角の投げ分け、そしてスライダーでストライクを取れる能力がずっと効果的だった。彼の球は(最後まで)衰えることはなかったね」と満足そうな表情。「直球のコマンドに関しても、右打者の外角・内角、そして左打者にも同じように(外角・内角)に投げられていたよ」と、前田のボールの質の高さを称えた。
最大のピンチは6回。1死からブラックモンに四球、ダールに安打を浴び1死一、三塁と得点圏に走者を背負ったが、アレナド、パーラを連続三振に斬って得点を許さなかった。「彼は非常に落ち着いていた。楽しみながら見ていられたよ」と監督も心配はしなかった様子。
8回2安打無失点8Kで3勝目を挙げた17日(日本時間18日)のマーリンズ戦に続き、2試合連続で安定感のある投球を見せた右腕に「しっかり攻めの投球をしていた。攻めの投球をすることで、長い回も投げられるようになっている。70~80球くらい投げても球の質が落ちることもない。7回でも何回か92マイル(約148キロ)出ているわけだし」と、指揮官の信頼感も登板ごとに増している。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)