“危険投球”でオスナと一緒に大乱闘 燕の新守護神は“武闘派”…10試合出場停止も
燕加入のケラは2019年、乱闘を誘発する危険投球で10試合出場停止に
ヤクルトは今オフ、前ドジャース傘下のキオーニ・ケラ投手を獲得した。29歳右腕はメジャー通算243登板で23勝13敗28セーブ59ホールド、防御率3.33の実績を誇る一方で“武闘派”の一面も。パイレーツ時代の2019年には相手打者の頭部付近へ投じ、大乱闘の伏線となったとして10試合出場停止処分を受けた“武勇伝”がある。
2015年にレンジャーズでメジャーのキャリアをスタートさせたケラは過去に幾度か“処分”を受けている。最初は2017年6月、複数のベテラン選手と言い合いになってマイナーに降格。米放送局「FOXスポーツ」によると、球団はケラの態度を問題視。プロ意識を持つことやクラブハウスに適応することの重要性などを説いたという。
2018年途中にパイレーツに移籍したケラは翌2019年7月下旬、2試合の謹慎処分を科された。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」によると、チームスタッフと口論になったためだという。
そして、2019年7月30日(日本時間31日)のレッズ戦で、デレク・ディートリックの頭部付近に意図的に投げたとして、MLB機構はケラに10試合の出場停止処分を下した。米メディア「CBSスポーツ」によると、この投球が伏線となり、後にレッズのアミール・ギャレットがパイレーツのベンチに向かって突進。乱闘が発生した。
発端は、ディートリックが試合序盤にホームランを放った際に立ち止まって打球を見届けたためとされている。また、この試合では来季からチームメートになるホセ・オスナも乱闘に加わったとして5試合の出場停止処分を受けている。
今季はメジャーでの登板はなく、マイナー3球団合計で19試合に登板し1勝2敗、防御率4.82の成績を残した。スコット・マクガフが退団し、“新守護神”として期待される来季、日本のマウンドでどんな投球を見せてくれるだろうか。