課題克服の激変も…なぜ大失速した? Bクラス楽天、主力野手陣に見えた“明暗”

楽天・西川遥輝【写真:荒川祐史】
楽天・西川遥輝【写真:荒川祐史】

島内は2年連続打撃タイトルで「つなぎの4番」確立

 楽天は今季、2年ぶりのBクラスとなる4位に終わった。チームスローガンに「譲らない!」を掲げ、序盤こそ圧倒的な強さを見せたものの、終盤にかけて大失速。チームの打率も本塁打数もリーグ3位だった野手陣の戦いぶりを振り返る。

 昨季の打点王に続き、今季は最多安打のタイトルを獲得した島内宏明外野手。リーグ3位の打率.298で、安打数は自己最多の「161」。“つなぎの4番”と呼ぶにふさわしい成績で、通算1000安打達成に加えて自身初のベストナインも受賞した。岩手県営球場ラストゲームでのサヨナラ弾などインパクトを残し、通算100本塁打まであと「3」。4年契約の3年目、10年前の歓喜をもう一度、東北の地に呼び起こしたい。

 移籍4年目を迎えた浅村栄斗内野手は、7年連続となる全試合出場を達成し、2年ぶりのベストナインに輝いた。4月は月間打率.333とチームの好調を支えたが、夏場以降のチームが苦しい時期を打破するほどのインパクトは残せなかった。

 辰己涼介外野手は、「守備の人」脱却を誓った今季、2年連続の2桁本塁打に加え、安打数もキャリアハイをマークするなど、打撃でもセンスを光らせた。もちろん球界トップクラスの守備力は健在。ゴールデン・グラブ賞を2年連続で受賞した。自身が目指す「味方には安心感、相手には絶望感を与えられるような守備」を体現し、さらなる進化が求められる来季となりそうだ。

マルモレホス&ギッテンスの両助っ人は期待外れ

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