元エ軍球宴内野手に“クビ宣告” 度重なる故障…克服できなかった「浮き沈み」

ジャイアンツをDFAとなったトミー・ラステラ【写真:Getty Images】
ジャイアンツをDFAとなったトミー・ラステラ【写真:Getty Images】

ラステラは2019年にエンゼルスで16本塁打を放った

 ジャイアンツは28日(日本時間29日)、元エンゼルスのトミー・ラステラ内野手をDFAとした。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、米メディア「NBCスポーツベイエリア」のジャイアンツ番アレックス・パブロビック記者が報じたことを伝えた。

「ラステラはジャイアンツに来る前に浮き沈みの激しいキャリアを送っていた」と同メディア。2014年と2015年は「標準未満」の成績も、2016年と2017年の2年間は合計で打率.278、出塁率.372、長打率.436で、その数字はリーグ平均より16%上回っていた。2018年はキャリア最高の123試合出場も、1本塁打、wRC+87に終わった。

 エンゼルス入りした2019年は16本塁打を放ち、四球率は低下するも、三振率がわずか8.7で、wRC+119を記録。オールスターにも選出され「平均よりずっと上の打者」と評された。そして2021年2月、ジャイアンツと3年1875万ドル(約25億円)契約を結ぶも「ラステラの変動を繰り返すキャリアは、その契約以降は一直線に落ちていった」と指摘された。

 2021年5月に左ハムストリングの故障に苦しみ、10月にはアキレス腱手術。当初の報道では左足とされていたが、実は両足だったことが今年10月に判明した。2022年は頻繁に負傷者リストに入り続け、さらに状況が悪化した。

 ジャイアンツ入り後の最近2年間は、健康面とパフォーマンス面の「両方で苦しんだ」として、来季は年俸1150万ドル(約15.2億円)ということもあり「トレードは難しいだろう」とされた。

(Full-Count編集部)

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