トップアイドルの夫も“無限競争”…内外野も激戦 日本ハムの大補強であおり受ける選手

日本ハム・今川優馬(左)と宇佐見真吾【写真:荒川祐史】
日本ハム・今川優馬(左)と宇佐見真吾【写真:荒川祐史】

自己最多出場の宇佐見にFA伏見と新助っ人マルティネスが襲い掛かる?

 2022年は9年ぶりの最下位に終わった日本ハムは、オフに精力的な補強を行った。とはいえレギュラーポジションは指名打者を入れても10個しかなく、補強によって立場が厳しくなる選手もいる。ここでは日本ハムの大補強と、それによって“ピンチ”を迎える選手をチェックする。

 オリックスからFA宣言した伏見寅威捕手を獲得し、12月に契約した前中日のアリエル・マルティネス捕手も、昨季は一塁を11試合、外野を58試合守っているが本職は捕手。このポジションは打力の差が出やすく、強打の選手を置ければ一気に優位に立つことも可能だ。

 特に左腕投手のリードに定評があり、2021年には盗塁阻止率も.415をマークしたことがある伏見と、打力のあるマルティネスの入団で勝負の年となるのが、巨人から移籍4年目の2022年、自己最多の81試合に出場した宇佐見真吾捕手だ。オフにはアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の高城れにさんとの結婚を発表し、競争には負けられない。どんな結末を迎えるだろうか。

 また、ドラフトは徹底的な即戦力志向で、特に3位で獲得した加藤豪将内野手(前メッツ傘下)は内野の一角を占めると期待される。そうなるとピンチに陥るのが石井一成内野手だ。遊撃は昨年の後半には上川畑大悟内野手が定位置をほぼ確保した形となっており、二塁は加藤の米国時代の本職。2017年にドラフト2位で入団し、ここまで531試合の1軍経験を誇るものの、プロとしての生存を賭けた1年になりそうだ。

 近藤健介外野手のFA移籍で、席が空いたように見える外野も実は激戦区。新庄監督は阪神から移籍の江越大賀の身体能力を高く評価している。首位打者の松本剛外野手、万波中正外野手、快足を誇る五十幡亮汰外野手とレギュラー候補がひしめく。

 そうなると10本塁打を放ち、“執念先輩”としてキャラクターも立っている今川優馬外野手、また背番号「8」への変更が発表された淺間大基外野手らの立場が危うくなる。レギュラーを固定して戦いたいと指揮官が願う2023年、選手にとっては“天国と地獄”ほどの差がつく1年になりそうだ。

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