元楽天ジョーンズ氏に高まる殿堂入りの期待 攻守で功績…MLB公式が挙げた4つの理由
ゴールドグラブ賞10度&400HRを誇るジョーンズ氏は楽天の日本一に貢献
2013年に楽天の日本一に貢献したアンドリュー・ジョーンズ氏。米国野球殿堂入りの候補6年目を迎えるが、MLB公式のサラ・ラングス記者は「殿堂入りに値する4つの理由」を挙げた。
2005年には51本塁打で本塁打王に輝くなど、米通算2196試合出場で434本塁打、1289打点を誇るジョーンズ氏。中堅手として優れた守備能力を持ち、10度のゴールドグラブ賞を記録。歴代最高の中堅手とも評されている。
全米野球記者協会記者からの得票数は年々伸びており、1年目は7.3%、2年目は7.5%、3年目は19.4%、4年目は33.9%、5年目は41.4%を獲得している。
そんなジョーンズ氏が殿堂入りに値する理由――。ラングス記者はまず、ゴールドグラブ賞の受賞数をあげた。ジョーンズ氏の通算10度を上回る外野手は、ロベルト・クレメンテ氏とウィリー・メイズ氏だけで、共に殿堂入りを果たしている。同じ10度獲得したケン・グリフィーJr.氏とアル・ケーライ氏も殿堂入りしており、イチロー氏も投票資格を得れば殿堂入りは確実。またゴールドグラブ賞を10度以上獲得し、400本塁打以上打っている選手は4人だけ。ジョーンズ氏以外のメイズ氏、グリフィーJr.氏、マイク・シュミット氏は殿堂入りしている。
次に、その他の守備指標だ。ジョーンズ氏の守備は、外野手では歴代最多の通算「Defensive WAR」24.4となっている。ブレーブスに在籍していた1997年から2007年は合計「26.7」と圧倒的な数字を記録した。
さらに魅力は守備だけではない。1998年から2006年までの合計WAR「54.5」は、野手ではアレックス・ロドリゲス氏、バリー・ボンズ氏に次ぐ記録となっている。最後に歴代屈指の中堅手であること。上位7シーズンの合計WAR「46.4」。殿堂入りしている中堅手19人の平均WARは「44.7」で、ジョーンズ氏を下回る。ジョーンズ氏より上回るWARを記録した8人の中堅手のうち7人は殿堂入りしており、残るマイク・トラウトも将来殿堂入りするとみられている。
2013年から楽天でプレーし、2シーズン計281試合で50本塁打、165打点を放ったジョーンズ氏。今年こそ栄冠をつかむことができるのか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)