FA補強なしも…若手には狭き門? 期待は外野転向の22歳、巨人開幕スタメン“最速予想”
2023年の野手オーダーは大きな変化なしも…22歳・増田陸へ期待
5年ぶりBクラスに終わった巨人は、2023年のV奪回へ向け、どのようにチームを変えていくのか。このオフは外国人の補強はしているが、目立ったFA補強はない。戦力の大幅な変更はなく、若手を育て、現有戦力を底上げして戦っていく。まだまだ補強も続けていくが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみる。
不動の1番打者に成長した吉川尚輝は、2022年は自己最多の132試合に出場し、規定打席到達者ではチームトップの打率.277をマークした。岡本和真は不調もあり4番を外れた時期はあったが、5年連続で30本塁打を記録。坂本勇人と一緒に、この2人がチームを引っ張っていくことになる。
野手の並びに2022年から大きな変化はないだろう。2023年から本格的に外野転向をする増田陸を現時点でのスタメンに抜擢したが、ここには新たな外国人選手が入ってくる可能性もある。ただ、開幕メンバーがシーズンを通じて、不動ということはない。5年目を迎えた22歳の増田のように“ガツガツ”と、勢いのある選手の出現が待たれる。
実績のある選手が並ぶため、なかなか若手が割って入る隙はないかもしれない。ただ、坂本や中田翔、丸佳浩ら年長の域に入ってきており、状態次第では遊撃に中山礼都や新人の門脇誠、一塁に松田宣浩の起用もあるかもしれない。外野手にいたっては、相手が左投手の場合は右打者のウォーカーが起用されるが、右投手の場合は松原聖弥や未来の主軸候補の秋広優人の起用の可能性もある。2023年の開幕は中日戦。小笠原や大野といった左腕が出てくることが濃厚だ。
また、巨人の課題は投手陣とあり、マウンドに上がる投手によっては捕手を変えることで勝機を見出せるかもしれない。今回のスタメン予想では大城だが、小林誠司の先発起用によって相手の目先を変えたいところ。開幕投手は2022年、最多奪三振のタイトルを獲得するなどチームトップの12勝を挙げた戸郷翔征に託すのも面白い。ただ、WBCのメンバーに選ばれた場合、その疲労を考えると、ここまで5年連続で務めている菅野智之投手に任せたい。