“前田健太以来”の21歳に予感 世代交代のチャンス…広島の「プロスペクト」TOP5
育成の広島でブレーク候補を独断で選出
広島は昔から育成上手といわれてきた。猛練習で若手を鍛え上げ、他球団がうらやむ投手王国や、強力打線を形成したものだ。4年連続Bクラスながら、将来楽しみな選手が多いのは今も変わらない。その面々が独り立ちしていけば、再び強いカープが戻ってくる。そんな中、あえて順位をつけてみた。独断で“選出”した赤ヘルでのプロスペクト「トップ5」は……。
まず5位は、いずれ大化けするはずとの期待を込めて田村俊介外野手。2021年のドラフト4位で愛工大名電出身、高卒2年目を迎えた19歳の左打者だ。1年目は2軍で43試合に出場して130打数24安打、打率.185に終わったが、潜在能力は二重丸。「みやざきフェニックス・リーグ」では本塁打を放つなど着実に成長している。高校時代は投手。当初は二刀流も考えていた野球センスの塊だけに、何かきっかけをつかむと一気に進化するかもしれない。
4位は2020年ドラフト3位右腕の大道温貴投手。1年目は24試合で4勝4敗。2年目は3試合で0勝1敗と成績がダウンしたが、将来性を含めて首脳陣の評価は決して低くない。先発、中継ぎ、どちらもこなせるのも魅力だ。3位は森翔平投手だ。三菱重工Westから2021年ドラフト2位で入団した左腕。1年目はプロ初先発の9月7日の中日戦(バンテリンドーム)で5回1失点と好投し、初勝利をマークするなど、8試合に登板し1勝0敗、防御率1.89の成績を残した。2年目は先発候補として期待大だ。
2位には2018年のドラフト3位、22歳の林晃汰内野手を推す。4年目の2022年は1軍出場なし。2軍でも打率.217、2本塁打、27打点に終わったが、3年目には102試合に出場し、打率.266、10本塁打、40打点をマークした左の大砲候補。このまま終わるわけがなく、「みやざきフェニックス・リーグ」で3本塁打を放つなど、再進撃ムードとなっている。新井監督も鍛え上げることだろう。
そして1位は21歳の左腕・玉村昇悟投手とした。2021年は4勝7敗、防御率3.83で、赤ヘルの高卒2年目では前田健太以来の100イニングに到達。2022年は2勝2敗、防御率3.92。ほとんど先発で起用されており、2023年はいよいよ1年間を通してのローテーション入りが見込まれる。
新監督のシーズンは世代交代のチャンス。若手の台頭が目立てば、チーム戦力も底上げとなる。きっと大胆な新井監督の選手起用も楽しみだ。