侍J稲葉監督が代表選手に求める資質「自己犠牲というところも大事になる」

ソフトバンク・工藤公康監督(左)と言葉を交わす侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督(左)と言葉を交わす侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:藤浦一都】

試合前に西武・秋山と動くボール対策について会話を交わす

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督が24日、ヤフオクドームで行われたソフトバンク対西武戦を視察した。10月に予定されている「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」、そして11月の日米野球に向けて、選手の発掘、見極めの視察行脚をスタートさせた。

 この日は3月の代表メンバーだった西武の秋山が逆転3ランを含む4安打4打点、ソフトバンクの柳田も11号2ランを放つなど、野手陣の活躍が目立ち、試合後の稲葉監督も両選手の名前を挙げて賛辞を送っていた。

 その中で稲葉監督は10月と11月、そして東京五輪に向けた選手選考をする上で重視するポイントを語った。「ある程度成績は大事になってくる」とした上で指揮官が挙げたのは、チームとしての結束を強めるための資質だ。

「チームの中で色々な立場があるとは思うんですけど、自己犠牲であったりというところも大事になってきます。チームが勝つために自分がどういうプレーをしないといけないかというのを常に考えているというのが、私の中で非常に大事にしたいなという部分。そういう部分も見ていきたいなと思っています」

 チームのために何ができるのか。それが稲葉ジャパンに求められる資質だとした。

 また、試合前には秋山と言葉を交わすシーンがあり、この時の会話の中身を明かした。テーマは、国際舞台で外国人投手が投じるツーシームなどの手元で動くボールに対しての対策だったという。「動くボールに対して、秋山選手自身はどうしていった方がいいのか、どうしなきゃいけないのかという話をしてもらいましたね。選手が発信していくことが大事ですし、WBCでも特にアメリカ戦は、私も経験したことないくらいに球が動いていると、選手たちも言っていましたし。それを経験して、どうしていかなきゃいけないかというのを本人の口から聞いたということ」と話し、代表経験者からの情報収集にも余念がなかった。

(Full-Count編集部)

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