性的暴行で処分も…球団に“謝罪なし” バウアーの戦力外が決まった「最後の面会」

ドジャースからDFAとなったトレバー・バウアー【写真:Getty Images】
ドジャースからDFAとなったトレバー・バウアー【写真:Getty Images】

DFAになる前日、ドジャース幹部とバウアーが面会も…

 性的暴行を理由に処分を受け、ドジャースから放出されることになったトレバー・バウアー投手に、米球界の関心が集まっている。全国紙「USAトゥデイ」は、苦渋の決断に至った裏側を詳報。チーム幹部からの情報として「バウアーの言葉からは自責や謝罪の念が感じられず、幹部が考えを変えるような要素は全くなかった」と伝えている。

 バウアーはドジャースに移籍した2021年に女性から被害を訴えられ、制限リスト入り。2022年4月には324試合の出場停止処分が下された。同年12月には194試合に出場停止が軽減され、今季開幕からプレーできる状態にはなったものの、同紙は「ドジャースは一貫してトレバー・バウアーと手を切るつもりだった」と指摘する。

 ただ、複数の球団幹部は今月5日(日本時間6日)にバウアーと秘密裏に面会。残留しようが放出しようが、どのみちバウアーに対して2250万ドル(約29億7000万円)の支払い義務があることに加え「彼をチームに残すに値するか検討する価値はあると判断した」という。

 言ってみれば、温情で与えた“ラストチャンス”。直接面会の場を設けたのは、実に1年半ぶりだったという。しかし、フロントが期待した反応は得られなかった。複数の幹部は会話の詳しい内容には触れなかったというが、バウアーから誠意は感じられず。その翌日「バウアーに2度とドジャースのユニホームを着せないと決めた」。

 DFAになった際、バウアーはメディア向けに声明を発表。球団幹部との面会にも触れ「そこで今年チームに復帰して投げてほしいと言われた」との見解を示した。この発言に、ドジャース側は猛反論。事実無根だとしており、両者の認識は真っ向から食い違っている。

 記事では、そもそもドジャースはトレードを画策していたと紹介。ただ、他球団から連絡はなかったという。バウアーは13日(同14日)にFAとなり、市場に出ることになる。同紙は「ドジャースは彼のたった17先発、107回2/3、8勝5敗、防御率2.59のために、6450万ドル(約85億2000万円)を払ったことになる」と皮肉まじりにまとめた。

(Full-Count編集部)

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