「これだけ投げられるって逆にすごい」 和田毅が絶賛した右腕2人の無限の“伸びしろ”
長崎で行う自主トレを公開、初参加の2人の投手を絶賛
ソフトバンクの和田毅投手が9日、長崎市内で行う自主トレを報道陣に公開した。他球団の選手も含め10人以上という大所帯の中で、チームメートの板東湧梧投手と藤井皓哉投手が初参加。まだ数日間のトレーニングだが、将来性あふれる2人の右腕のポテンシャルに、大ベテランは「伸びしろしかないですね」とうなった。
和田の自主トレはランニングや食事はもちろん、体幹トレーニングも大切にする。この日も練習のスタートから、2時間近くチューブなどを使って地道なメニューと向き合った。初めて参加した板東と藤井の取り組みに和田は「能力の高さを感じる」とした上で「ここを直せるというか、弱い部分があるなと感じる部分もある」と指摘した。シーズンとは違い、後輩たちと朝から晩まで共にするからこその新しい発見。和田が積み重ねてきた体幹の強さ、そして壮絶なメニューに、2人も追いつこうと必死に食らいついている。
板東は昨年中継ぎと先発で25試合に登板して3勝3敗。藤井はセットアッパーとして55試合に登板して防御率1.12と、ともにシーズン終盤まで優勝を争うチームの力となった。これからのホークスを支えていかなければならない2人。秘めるポテンシャルに加え、和田の後を追い、さらに超えていければ、もっとすごい投手になっていけるはず。「伸びしろしかないですね。体幹をやっている姿を見ても、この姿でもこれだけ投げられるって逆にすごい」と分析した。
2月で42歳、パ・リーグでは最年長選手となった。先発ローテーションを争う立場でもある板東と藤井との自主トレは和田にとっても「若い姿というか、彼らの投げている姿を見るだけで刺激になりますし、走っている姿を見ても準備をしてきたんだと感じられる」と刺激に変えている。例年よりも温暖な気候の影響で肩、肘の仕上がりも早いようで、キャンプ中のブルペン入りについても「1日か2日には絶対に入ると思います」と明言した。
プロ21年目となる2023年。ベテラン左腕は「できなければやめるという覚悟を持って毎年やっているので。今年も1年間結果を残せるように」と誰よりも力強い表情で、若鷹たちに負けぬ活躍を誓っていた。
(竹村岳 / Gaku Takemura)