見えない藤浪晋太郎の新天地 有力球団は続々補強…残り5日で狭まる“入り口”
獲得候補のジャイアンツが中継ぎジャクソンを獲得…Dバックスなどブルペン補強
阪神からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す藤浪晋太郎投手の交渉期限が迫ってきた。米東部時間14日午後5時(日本時間15日午前7時)の期限を前に、獲得候補に挙げられていたジャイアンツが救援右腕ルーク・ジャクソンを2年1150万ドル(約15億円)、3年目に年俸700万ドル(約9億2000万円)の球団オプションが付く契約で合意。2021年のブレーブス世界一に貢献したリリーバーの獲得となった。
昨年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたジャクソンは今季開幕に間に合わないものの、復帰後は勝利の方程式の一角として期待される。昨季は全休となったものの、通算253試合登板と実績は豊富。MLB公式サイトは「健康を取り戻せば、ジャイアンツの試合終盤に投げるブルペン陣に経験豊富な投手が加わることになる」と説明。昨季は救援防御率4.08と安定しなかったが、左腕テイラー・ロジャースを3年3300万ドル(約43億4000万円)で獲得。ブルペン陣を積極補強している。
藤浪獲得の有力候補に挙がっていたダイヤモンドバックスは通算262セーブの守護神マーク・マランソンら救援陣に、ヤクルト守護神だったスコット・マクガフを2年総額625万ドル(約8億2000万円)で獲得。通算333登板のミゲル・カストロ(ヤンキースFA)らで救援陣を固めた。吉田正尚外野手との共闘が期待されるレッドソックスにしても通算391セーブのケンリー・ジャンセン(ブレーブスFA)を獲得。中継ぎ右腕クリス・マーティン(ドジャースFA)と補強は進んでいる。
代理人を務めるスコット・ボラス氏は藤浪のスプリットを高く評価し、「複数のチームが獲得に興味を持っている」と自信を見せていた。そして、交渉期限ギリギリまで引き延ばし、選手側の好条件を引き出すのが得意な代理人だ。あと5日。一体どのような展開が繰り広げられるのだろうか。
(Full-Count編集部)