WBC韓国代表、日本戦はエース回避か 指揮官が明言…豪州戦に「一番いい投手」
イ・ガンチョル監督は初戦の豪州戦に集中の構え
3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表を率いるイ・ガンチョル監督が、東京ドームで行われる1次ラウンドプールBの各国戦力を分析し「一番いい投手を豪州戦に使う」と戦い方の一端を披露した。韓国の各メディアが伝えている。
イ・ガンチョル監督は、4日に30人のメンバーを発表してからまず豪州を訪問し、冬季リーグを戦っている豪州代表候補をチェック。9日に帰国した。この際「豪州にもいい選手が多い。豪州戦に一番いい投手たちを使って、次の試合を考えなければならない」と話したもの。
大会日程は初日の3月9日に韓国-豪州、日本-中国が組まれており、日韓戦は2日目の10日に予定されている。指揮官は「最初の試合が簡単に勝てると思えるチームなら、日本戦に備えて良い投手を温存することもできるだろう。ただ、豪州も実は簡単に勝てるチームではない」と、直接視察した豪州代表の戦力を警戒している。
一方で、WBCでは2009年の決勝戦以来の対決となる日韓戦を軽視しているわけではない。6日に大谷翔平投手(エンゼルス)ら12人が選考発表された日本代表について「発表される前から華麗だった。チケットの値段がどれだけ上がっただろうという声まで聞いているが、その選手たちも全員が(韓国との)試合に出るわけではない。その日の試合に誰が出るのかを見てみないと。我々も豪州に勝てば、手ごわい相手になるだろう」と話した。
韓国メディア「OSEN」は「初の試合となる豪州戦の重要性は、いくら強調してもしすぎることはない」と指摘。イ・ガンチョル監督はこのプールの各チームについて「チェコもそれほど格落ちのチームではない。投手は140キロ程度を投げ、少しアッパースイングの打者が多い。中国も成長しており、完全に神経を使わなくていい相手ではない。まず豪州戦で勝てば、楽な気持ちで試合をできると思う」と分析している。
WBC韓国代表の投手陣には、メジャー経験もあるベテランのキム・グァンヒョン(SSG=元カージナルス)、ヤン・ヒョンジョン(KIA=元レンジャーズ)らが選ばれている。意地のぶつかり合いとなる日韓戦のマウンドには、誰が上がるのだろうか。
(Full-Count編集部)