ブーン監督、チャップマン投入は左対左ではなく「オオタニの危険性を考慮」
8回2死から守護神投入「今日はその策を取る日」
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は25日(日本時間26日)、2-1で勝利した本拠地エンゼルス戦後、大谷翔平投手を迎える8回2死で左腕守護神の投入に踏み切ったのは、「左対左」のセオリー以上に「オオタニの危険性を考慮」しての選択だったと明かした。
ヤンキースが1点をリードする8回2死一塁。左打者の大谷を打席に迎える場面でブーン監督が動いた。3番手デービッド・ロバートソン続投も考えられたが、守護神の左腕アロルディス・チャップマンを投入。注目の対決は全球直球対決。4球目は大谷が大飛球としたが、最後は5球目101.9マイル(約164キロ)速球で遊ゴロに打ち取った。
試合後、この場面での継投策について問われたブーン監督は、8回からチャップマンを投入したことについて「シーズン中、頻繁に取る策ではないが、場合によっては試合を締めくくる4死をチャップマンに任せることもある。今日はその策を取る日」と説明。左腕対左打者のマッチアップ以上に「オオタニの危険性を考慮しての選択だった」と明かした。
2人の直球勝負について問われると、満足そうな笑みを浮かべながら「いい対決だった。オオタニはいいスイングをしていた。2人の対決は見応えがあった。2人の間にもピリッとした緊張感が見えた。オオタニはいいスイングだったが、チャップマンが打ち取ってよかった」と振り返った。
チャップマンと大谷が繰り広げた真剣勝負は、対決を“演出”したブーン監督をも満足させたようだ。