WBC代表の家庭内で“日韓戦”…好守の韓国系選手が悩み告白「ライバル関係なんだ」
カージナルスのエドマンが韓国代表入り、妻は日系という事実明かす
カージナルスの好守好打の二塁手、トミー・エドマンが3月に行われるワールド・ベースボール・クラシックを戦う韓国代表に選出された。エドマンはカージナルスのチャリティーイベントに参加し、初めて「韓国系」選手として代表チームに加わることへの意気込みを語った。さらに家庭内で“日韓戦”がぼっ発しそうな状況を明かした。
エドマンは2021年に二塁手部門でナ・リーグのゴールドグラブに輝き、昨季は自己最多の13本塁打を記録した。セントルイスの地元放送局「KSDK」が伝えたところによると、エドマンは「これまで韓国の代表になるような機会はなく、今回、韓国系アメリカ人の選手として初めて代表チームでプレーできるのはとても光栄だ」と話している。
WBCでのプレーに向け、今オフは例年より早く始動。打撃練習も続けている。学習アプリで韓国語の勉強を続けているといい「あと1か月でどれだけ上達するかわからないけどね」と準備に余念がない。
一方で、少し困ったことも。2019年に結婚した妻・クリスティンさんの旧姓は「シオタニ」で、日本人の血が流れているというのだ。「だから(韓国とは)ちょっとライバル関係でもあるんだ」とニヤリ。カージナルスからは実に7人が様々な国に散ってWBCへ参加予定で、その中には日本代表に加わるラーズ・ヌートバー外野手もいる。
「エドマン夫人はヌートバーを応援してしまうのではないか?」という問いに、エドマンは「そうでないことを願うよ」。妻とその両親も、WBCのため東京ドームを訪れるという。
さらに、エドマンの母、祖母、妹もWBC観戦で日本を訪れる予定で、その前に、ルーツである韓国に向かう。「母は子供の頃から、韓国に戻っていないんじゃないかな」とエドマン。さらに最高の“親孝行”は試合での活躍だろう。