元虎助っ人が年俸を球団に「白紙委任」の衝撃 プレーオフ逃し「成績に責任を負う」
昨年40歳を迎えたオ・スンファンは6勝31セーブを挙げたものの…
かつて阪神で守護神として活躍し、現在は韓国のサムスンに戻って投げ続けるオ・スンファン投手が、今季の年俸を球団に「白紙委任」したとして話題となっている。シーズン中に40歳となった昨季もサムスンで抑えを務め、57試合で6勝2敗31セーブ、防御率3.32。韓国メディアの報道によれば、球団側から「チーム最高齢選手として、ポストシーズンに進出できなかった成績に責任を負う」のが理由だと発表された。
韓国紙「イルガンスポーツ」の報道によれば、サムスンの団長(GMに相当)は「年俸交渉を2度ほどしたが、意見の差が少しあった」としている。オ・スンファンの昨季年俸は16億ウォン(約1億6900万円)で、チームの投手ではトップ。韓国プロ野球の10球団を見回しても、投手では2番目に高かったという。
昨季の成績はセーブ部門でリーグ4位。ただ防御率が3点台に落ち込むのは、負傷に苦しんだ2010年以来12年ぶりだった。ポストシーズン争いの分水嶺だった7月には、4試合連続失点を喫しチームも13連敗。プレーオフ進出ラインから後退し、シーズンを10球団中7位で終えた。
記事は「交渉が円満な合意に至らず、オ・スンファンは“白紙委任”というカードを球団に渡した」としている。サムスンは早めに今季年俸を決め契約を結ぶ方針だというが、来オフにはFA権を取得予定で「年俸をどれくらいにするかは球団の大きな悩み」だとしている。
オ・スンファンは2014年に阪神入りし、同年39セーブ、翌年も41セーブを挙げる活躍を見せた。退団後はカージナルス、ブルージェイズ、ロッキーズでプレーし、2020年に古巣サムスンへ戻っていた。
(Full-Count編集部)