98億円をまさかの20回払い 主砲引き留めへ…秘策は2043年までの超大型“給与分割”
レッドソックスとデバースは11年433億円で契約延長した
レッドソックスのラファエル・デバース内野手は1月4日(日本時間5日)、11年3億3100万ドル(約433億円)で契約延長した。この大型契約は、契約期間の終了後も10年間にわたって支払いが続く形になっており、米メディア「CBSスポーツ」が詳細を解説している。
デバースが結んだのは11年契約だが、2024年から2033年までの年俸分から毎年750万ドル(約9.8億円)が後払いとなっている。その後払い分の合計7500万ドル(約98億円)が2034年から2043年までの10年間で毎年750万ドル(約9億8000万円)ずつ支払われる。さらに毎年の支払いは2回に分けられており、2月1日と11月30日に375万ドル(約4億9000万円)ずつ支払われるという。現在26歳のデバースは、全ての金額が支払われる頃には46歳になる。
メジャーリーグでは、このような後払いの契約は珍しくない。代表格とされるボビー・ボニーヤをはじめ、ケン・グリフィーJr.やマニー・ラミレスといった歴代の名選手たちも引退後に給与を受け取っている。記事では、2018年に引退したマット・ホリデーの契約を紹介。2020年から2029年まで毎年150万ドル(約1億9000万円)を受け取っている。
レッドソックスは今オフ、ザンダー・ボガーツ内野手がFAでパドレスに流出した。そのため、デバースとの契約延長は球団の至上命題でもあった。球団は後払いまで含む11年契約で主砲の引き留めに成功。デバース側から見ても、引退後まで毎年定額の大金が入ってくるため、安泰といったところだろうか。
(Full-Count編集部)