201cmジャッジの失速しない162キロレーザー補殺 驚異の身体能力に「最高」
右翼から本塁へダイレクトの剛速球、100マイルの“壁”を超え「よかった」
ヤンキースのスーパースター、アーロン・ジャッジ外野手が25日(日本時間26日)の本拠地エンゼルス戦で驚愕のレーザービーム送球を披露した。ライトから本塁へのダイレクト送球は100.5マイル(約162キロ)をマーク。見事に相手走者を刺し、2-1での勝利に大きく貢献した。本人は試合後、100マイル(約161キロ)の“壁“を超えたことを「最高」と喜んだという。MLB公式サイトが伝えている。
身長201センチの大砲ジャッジが強肩を“発動”させたのは、1点リードで迎えた3回2死一、二塁の場面だった。アップトンのライト前ヒットを捕球すると、本塁へ向かって小さなテークバックから剛速球を投じる。送球はスピードを失うことなく、ダイレクトで捕手サンチェスのミットへ。微妙なタイミングだったが、カルフーンの左足のつま先にサンチェスのミットが確かに当たっており、アウトとなった。
大砲でありながら、強肩も兼ね備えるジャッジでなければ、失点は確実だった。その驚異の身体能力をあらためて見せつけた形だ。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」では、送球のスピードを100.5マイルと弾き出した。
この試合では、7回にもライト線への打球を処理した後に、軽く送球して二塁を狙ったマルドナードを刺したジャッジ。MLB公式サイトは「ジャッジがエンゼルスを2度補殺、100.5マイルに達する」とのタイトルで、この試合の活躍について報じた。「ジャッジは得点を阻止しただけではなく、スタットキャストによると彼の右翼からのレーザーは100.5マイルを記録した」と驚異の一投について伝えている。
先発右腕セベリーノは「ありがたい」「彼はアメージングだよ。肩が良いし、望み通りの場所に投げることができる」と話したという。ジャッジ本人の「もういい頃だ。ずっと100マイルを記録したかった。できて良かったよ。昨年は99マイル(約159キロ)を記録したと思うんだけど、少し頭にきたんだ。100マイル出て良かった。最高だよ」というコメントも。さらに、「たぶん練習では何千回もやっている」とも明かしている。
昨季、衝撃のアーチを連発して本塁打王に輝いた打撃、身長を生かした本塁打キャッチや100マイル超の送球を見せる守備、そして、誠実な人柄。2014年限りで現役を引退したデレク・ジーター氏の“後継者“として、ヤンキース生え抜きのスーパースターの地位を確立し始めているジャッジが、力強く名門球団を牽引している。
(Full-Count編集部)