ファンの願いは届かない? 意外と少ない古巣出戻り…メジャー組の“日本復帰事情”
有原航平は日本ハム→ソフトバンク、澤村拓一はロッテ復帰を選んだ
メジャーリーグ挑戦を経て、再びNPBに戻ってくる選手の動きがこのオフは続いた。ソフトバンクは有原航平投手を獲得。2020年オフにポスティングシステムを利用して日本ハムからレンジャーズに移籍したが、新天地に選んだのはソフトバンクだった。一方、ロッテは澤村拓一投手の3年ぶりの復帰を発表。2020年に約3か月在籍した古巣に舞い戻った。
プロ野球ファンなら誰しもが、海の向こうでの活躍を願うのと同時に、日本に帰ってくるときは古巣に……と思うもの。一方で、プロスポーツの移籍はタイミングやチーム編成の事情に左右される。選手が願っても、実際のところはオファーがなかったということもある。米挑戦を経て古巣に戻ってきた選手は、意外と多くはない。
ポスティングでの移籍に絞ると、過去にNPBに戻ってきた11選手中、出戻りしたのは、半分に満たない5選手だった。石井一久、中村紀洋、青木宣親、田中将大、山口俊が古巣復帰組。松坂大輔、岩村明憲、井川慶、西岡剛、牧田和久、有原は、心機一転となる新天地を選択した。FA組でも、最近では秋山翔吾がレッズとパドレス傘下を経て、西武ではなく広島に移籍したのが記憶に新しい。
また、メジャーからの復帰組に対して、積極的に触手を伸ばしている球団も見えてくる。阪神は伊良部秀輝、城島健司、福留孝介、西岡らを補強。楽天も松井稼頭央、岩村、牧田らにラブコールを送り、獲得に成功した。ソフトバンクは五十嵐亮太や岡島秀樹に松坂、今回の有原と資金力を見せつけている。反対に西武は、松坂、松井、牧田、秋山らを送り出しながら、なかなか再獲得には至っていない。
プレーする場所はどこでも、ファンは歓迎するメジャー経験者の“帰国”。今季は有原と澤村のマウンドに注目が集まる。
(Full-Count編集部)