薬物違反で出場停止…タティスJr.が“異色トレ” 自ら追い込み「静寂が好きだ」
毎週の“素潜りトレ”で心身強化中
薬物違反で出場停止処分中のフェルナンド・タティスJr.が、“素潜りトレ”を行った。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」が「カムバックシーズンを目指して、強くなるために身を潜める」との見出しで報じた。
記事によれば、タティスJr.は投手のジョー・マスグローブと一緒に元アメリカ海兵隊の特殊部隊の隊員が運営する水中トレーニングに参加。「私はこのトレーニングがもたらす静寂が好きだ」と話したという。水中トレーニングで毎週、肉体的にも精神的にも自分を追い込んでいる。
昨夏の薬物違反の際には最も声高に批判したともいえるマスグローブだが、タティスJr.について「今まで直面したことのないような、できれば決して直面したくなかったようなことに向き合っている。でもとてもうまく対処している、彼は毎日(パドレスの本拠地)ペトコ・パークに来て、真摯に頑張っている。(開幕に向けて)準備できるだろう」と語った。
タティスJr.は2021年の開幕前にパドレスと14年3億4000万ドル(約440億6000万円)で契約延長。しかし昨年、MLBの共同薬物防止・治療プログラムに違反するパフォーマンス向上薬であるクロステボルの検査で陽性反応を示し、8月12日に無給での80試合出場停止処分を受けた。
チームのプレーオフ進出も「自分がそこにいなかったという事実で、私は落ち込んだ気分になった。辛い瞬間だったし、(試合を)見たくないときもあった。自分のチームがプレーオフ終盤まで進出して、自分が何もできないということはとても辛いことだ。自分は(チームの)一員ではないような気持ちになる。心をナイフで刺されたような感覚だった。でもその気持ちを忘れず、二度と繰り返さないように、それをトレーニングの糧にしなければいけない」と復帰に向けて誓いを立てた。