左膝捻り、体は宙に…衝撃的な転倒で20歳の超有望株アクーニャが負傷交代
一塁駆け抜けた後にアクシデント、歩いてダグアウトに戻り指揮官は「ホッとしてる」
ブレーブスの超有望株、ロナルド・アクーニャJrが27日(日本時間28日)の敵地レッドソックス戦で左膝を痛め、途中交代した。負傷した場面は、一塁を駆け抜けた後に左膝を捻って体が宙に投げ出されるような衝撃的な光景となり、コーチ陣らもすぐにアクーニャの回りに集結。精密検査の結果待ちの状態となっている。
アクーニャは5点リードの7回、ジョンソンの速球を三遊間へと転がした。三塁寄りに守っていた遊撃ボガーツのほぼ正面への当たりとなったが、一塁へと俊足を飛ばす。送球よりも速く駆け抜けてセーフ。アクーニャ自身も審判に両手を広げてアピールしたが、次の瞬間に思わぬアクシデントに見舞われた。
ブレーキを掛けた際に左足のスパイクが芝に引っかかったような形になり、膝があらぬ方向に曲がってしまう。そして、体が宙に投げ出されて転倒。そのまま左膝を押さえて、苦悶の表情を浮かべた。一塁コーチがすぐに駆け寄り、監督らもすぐに周りに集まるなど、敵地フェンウェイ・パークも騒然。それでも、最後は立ち上がると、歩いてダグアウトへ向かい、今度は温かい拍手に包まれた。
MLB公式サイトは「アクーニャは膝を負傷し、MRIの結果待ちである」とのタイトルで、この場面について報じた。歩いてダグアウトに戻ったことから、深刻な負傷でないと希望が持てるとしつつ、「しかしながら、この若き天才の左膝に関していまだに懸念が残されている」と指摘。「ブレーブスは試合終了と同じ頃にボストン周辺の病院で行われたMRIの検査結果を待っている状態の為、アクーニャの状況に関しては不明なままであった」と伝えている。
「ボストンからアトランタへ戻る際に民間航空機に搭乗した際には、彼は車椅子に乗せられていた。ブレーブスのドクターが月曜日にアクーニャの怪我の状態を見極めるまで、診断結果は出ない可能性がある」
記事では、このように説明。ブライアン・スニッカー監督の「彼が歩いてフィールドからさがったということにただただホッとしている。なぜなら彼が転倒した際に、昨年のブライス・ハーパーの身に起こった時の事が頭に浮かんだんだ。(2人のアクシデントの画が)本当に重なっていたからね。後程詳細がわかることだろう」というコメントも紹介している。
ナショナルズのスーパースター、ハーパーは昨年8月に同じように一塁で左膝を捻って転倒。自力で歩くことが出来ず、スタッフに支えられて退場していたが、靭帯などに異常はなく骨挫傷と診断されて約1か月半で復帰していた。
まだ20歳のアクーニャは超有望株として評価が高く、開幕前にはMLB公式サイトの若手有望株格付けコーナー「MLBパイプライン」の今季プロスペクト(有望株)ランキングでは大谷翔平投手(エンゼルス)に次ぐ2位。また、権威ある野球専門誌「ベースボール・アメリカ」ではアクーニャが1位、大谷が2位とされていた。今季はここまで打率.265、5本塁打、13打点の成績を残している。