ブルペン直後に「あと4年投げられるか?」 ダルビッシュも驚いた“突如の打診”

会見に臨んだパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
会見に臨んだパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

球団からの信頼が形に「もともとは何も考えてなかったけど、だんだんその気に」

 パドレスと新たに6年1億800万ドル(約142億円)で契約延長したダルビッシュ有投手が10日(日本時間11日)、異例の長期契約に至るまでの経緯を明かした。本拠地ペトコパークで、晴れやかな表情で会見。球団側からの打診に「もともとは何も考えてなかったけど、だんだんその気になっていったという感じですね」と素直な思いを語った。

 42歳までプレーが保証されることに「6年とかをもらえるとは思ってなかったですし、もしいい契約をもらったとしてもそんな長くやろうとは思ってなかったですけど」と強調。「契約の前は、オフシーズンに入ったくらいにAJ(プレラーGM)が僕たちにコンタクトをしてくれて。大体1年とか2年とかそういう話だったんですけど」と、当初の方向性を振り返る。

 風向きが変わったのは、およそ1か月前。「1月の半ばに僕がブルペンを投げているときに、AJがそれを見ていて。ブルペンで投げた直後に『あと4年投げられるか』ということを言ってきてくれて、自分は全く考えてなかった」。球団側の信頼が滲む思いがけない提案に「正直分からないとは言ってんですけど、そこからどんどん話がいって、そこで自分がどんどん信頼を感じたので」と決断へのプロセスを進めていった。

 昨季はメジャー自己最多タイの16勝(8敗)、防御率3.10をマーク。ポストシーズンでも4登板で2勝1敗、防御率2.88と頼もしさは際立った。エースとして球団から改めて誠意を受け取り「すごいチームを作ってると思うんですけど、その中に、自分をその構想の中に入れていただいたというのは光栄です」と強調。悲願の世界一へ「もちろん、それはみんなそれを狙って皆さん契約していると思うので、ちゃんと自分もその一員になれるようにやっていきたいと思います」と決意を新たにした。

(Full-Count編集部)

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