ソフトバンクの強さを象徴する“先制パンチ” 快進撃を生む初回の攻撃
交流戦終了後は8試合中5試合で初回に得点、そのすべてで勝利しているホークス
当たり前のような光景になってきた。試合開始直後から沸き上がるソフトバンクファン。初回、ヨーイドンで相手投手を攻め立てる攻撃が、ソフトバンクお得意の攻撃パターンとなってきた。
6月26日の楽天戦(コボスタ)。先発の辛島航から、柳田悠岐、李大浩が中前適時打、松田宣浩が左犠飛を放って、一挙に3点を奪った。28日の同カードでも、明石健志、柳田の連打、内川聖一の遊ゴロ失策で塁を埋めると、松田が先制の2点適時打。試合開始早々に2点のリードを奪った。
「前々から言っている通り、先発投手の立ち上がりというのは(攻撃側にとって)大事。ブルペンでのピッチング通りいけるのかとか、投手にはある。コントロールに不安がある投手なんかは、絶対的に立ち上がり」
工藤公康監督は投手出身監督らしく、投手心理に基づいて常々、初回の攻撃の重要性を説いてきた。開幕後1か月程度は得点力不足の時期もあったが、その課題もすっかり解消された。
5月以降、無得点の試合は6月12日の広島戦(ヤフオクD)の1試合だけ。28日の試合で3試合連続で初回に得点。交流戦終了後は8試合中5試合で初回に得点しており、その5試合すべてで勝利している。