吉田正尚「後悔しない選択を」 米移籍1年目で異例のWBC出場、決断までの思い
オープン戦をこなして3月2日頃に帰国、侍ジャパンに合流する見通しだ
オリックスからレッドソックスに移籍した吉田正尚外野手は、20日(日本時間21日)の野手組のキャンプインに向けて、米フロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ地で調整を続けている。デバースら主力野手とのフリー打撃では柵越えを連発し、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて順調な仕上がりを見せている。
メジャー移籍1年目では、異例とも言えるWBC出場。新しい環境への適応が必要とされる立場の吉田にとって、大きな決断だったに違いない。そこには「後悔しない選択をしたい」という思いがあった。吉田は「(WBCの舞台に)立った人しか分からないプレッシャーだったり、経験だったりというのは、ただ見るだけと実際プレーするのとは違うと思う。そういうのを肌で感じられるというのは大きな経験と財産になるのかなって思います」と語った。
アレックス・コーラ監督は15日(同16日)の会見で、3月2日(同3日)頃にチームを離れる見通しを示した。それまでにオープン戦は大学との練習試合を含めて計6試合。「打席数などは他でカバーして、これだけの環境もありますので」とライブBPなどで積極的に打席数をこなし、実戦不足を解消する考えだ。日本代表「侍ジャパン」合流時期については「まだはっきりとは決まっていないので僕からは言えないですけど、(3月6、7日に強化試合を行う)大阪から出られるということなので、そこに合わせて」と話した。
レッドソックスからは現時点で約10選手がWBCに出場する見通しで、球団としても選手の参加に寛容な姿勢を示している。コーラ監督は「WBCに出る選手にはここにいる間にしっかりとコンディションを整えて欲しい。吉田と彼の母国にとってはとても重要なこと。日本はいいチーム。ここ(フォートマイヤーズ)ではなくて、(準決勝と決勝を行う)マイアミに戻ってきてほしいね」と、期待の新人を温かく送り出す構えだ。
(Full-Count編集部)