“殿堂入り”解説者が81歳で死去 1909試合出場の名捕手が転身…「素晴らしいキャリア」

解説者としても活躍したティム・マッカーバー氏【写真:Getty Images】
解説者としても活躍したティム・マッカーバー氏【写真:Getty Images】

カージナルスやフィリーズで活躍したティム・マッカーバー氏が死去した

 1960年代から1970年代にカージナルスやフィリーズなどで活躍したティム・マッカーバー氏が16日(日本時間17日)、テネシー州メンフィスで心不全のため死去した。81歳だった。現役時代は捕手としてメジャー通算1909試合に出場した名捕手で、現役引退後は解説者に転身していた。マッカーバー氏の死去はMLB公式が伝えている。

 マッカーバー氏は現役時代の1964年と1967年にワールドシリーズ制覇を2度経験。現役引退後は解説者として活躍するなど、メジャー球界でおよそ70年間過ごした。マッカーバー氏は1980年から2019年までの間、フィリーズ、メッツ、ヤンキース、カージナルス、ジャイアンツで解説や実況を務めた。2012年には解説者として「野球放送における殿堂入り」と呼ばれる「フォード・C・フリック賞」を受賞。ワールドシリーズの放送も20回以上経験した。

 1941年10月16日、テネシー州のメンフィスに生まれたマッカーバー氏。21年間の現役生活では、メジャー通算251勝のボブ・ギブソン投手や通算329勝をマークしたスティーブ・カールトン投手らとバッテリーを組んだ。1968年、マッカーバーとギブソンのバッテリーは防御率1.12という驚異的な数字を残し、これは今でもライブボール時代の記録となっている。フィリーズ時代の1976年から1979年には、カールトンの専属捕手を務めた。その間、カールトンは、48勝26敗という好成績を残した。

 コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は「マッカーバーは球界において、最も影響力のあるブロードキャスターの1人でした。MLBは、彼がスポーツ放送に与えた影響と彼の野球における素晴らしいキャリアに感謝します」と語った。

(Full-Count編集部)

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