大谷“雨らめし”…2度の雨天中断で5回降板 米最速163キロ投げ3安打1失点

タイガース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
タイガース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

初回に2四球から失点も2回以降は完全に復調、同点で降板し勝敗つかず

 エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地でのタイガース戦で今季8度目の先発マウンドに上がったが、6回表のエンゼルスの攻撃中に雨による2度目の中断があり、降板となった。中9日の間隔を空けてのマウンド。初回に2つの四球から先制点を奪われたが、2回以降は立ち直って無失点を続けた。だが、4回を終えたところで、突然、大粒の雨が降り出し、試合は中断に。再開後もマウンドに立ったが、6回エンゼルスの攻撃中に再び雨が降り出し2度目の中断。中断時間が長くなったことで、6回はマウンドに上がらず、5回3安打1失点で降板となった。

 初回、先頭のマーティンに四球を与えると、2死から4番のマルティネスにも四球。続くグッドラムに中前適時打を許して先制点を奪われた。不安定な立ち上がりとなったが、2回から急激に復調。グレイナーをスプリットで右飛、イグレシアスもスライダーで三ゴロに仕留めた。続くマチャドはスプリットで空振り三振。初回は23球を要したが、2回はわずか10球で終わらせた。

 3回にプホルスが中前適時打を放ってエンゼルスは同点に。試合を振り出しに戻すと、その裏、右腕はマルティネスを真っ直ぐで完全に詰まらせて遊飛に仕留めるなど無失点。4回も3者凡退に仕留めたが、その直後に大粒の雨。23分間、試合は中断となった。

 メジャーでは雨天中断を挟むと、投手のコンディションを考慮して早々と降板させることが多いが、中断時間が23分と比較的短かったこともあり、大谷は5回もマウンドへ。2死から二、三塁のピンチを招いたが、ここでエンジン全開。キャンデラリオを、これまでのメジャー移籍後最速を0.1マイル更新する101.1マイル(約162.7キロ)の真っ直ぐで投ゴロに打ち取った。

 勝ち越しを狙うエンゼルスの6回の攻撃。2死でのマルドナードの打席で再び強い雨が降り出し、試合は2度目の中断に。中断時間が約40分に及んだためマイク・ソーシア監督は大谷の続投を断念し、6回からは継投を選択。大谷は5回、83球を投げて3安打1失点で毎回の5奪三振。同点の5回での降板となり、右腕に勝敗は付かなかった。

【動画】自己最速163キロをマーク! 雨の影響を受けながらも快投した大谷翔平の31日の全イニングハイライト!

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY