侍に挑む「アマチュア軍団」 チェコ代表に“二刀流”ズラリ…大谷翔平と対戦熱望

WBCチェコ代表の選手たち【写真:Getty Images】
WBCチェコ代表の選手たち【写真:Getty Images】

世界ランキング15位、選手はみな本業を抱えながらプレー

 3月9日に開幕する「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」に出場する5カ国の中で、最もベールに包まれた存在と言えるのがチェコ代表だろう。昨年の予選を勝ち抜き、本戦出場にたどりついた。WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が発表している昨年末の世界ランキングでは15位。これはイタリアの1つ上に位置する。ただ国内にプロリーグはなく、国内組の選手は本業を抱えた“二刀流”でプレーしている。

 WBC公式ツイッターは23日(日本時間24日)に、チェコ代表のメンバーに「仕事は何をしていますか」と聞いて回った動画を投稿。そこで語られた驚きの“本業”にファンの注目が集まっている。アルノスト・デュボビー外野手は「地理と体育担当の高校教師」と答え、ペトル・ジーマ内野手は「ファイナンシャルトレーダー」。デビッド・ウィンカー三塁コーチは「木工職人」とまさに多士済々だ。

 オリオールズ傘下で3Aまで昇格したことのあるマルティン・チェルベンカ捕手も例外ではなく、国内リーグ「エキストラリーガ」でプレーする今は「セールス担当者」という本職があるという。

 また、WBC公式YouTubeがチェコ代表を追った動画では、各選手のWBCへの思いを聞いている。デュボビーは「トウキョウドームでプレーすることは(自分にとって)世界で一番のことだ。野球のメッカだ。私達はプロではないからね。でもプロのような気分で挑む」と意気込みを語り、マーティン・シュナイダー投手は「時々『この舞台でプレーするのか? 夢ではないか?』と感じるときがある。(WBCでは)ショウヘイもプレーする。対戦できるといい。彼は私より少しだけ優れているね」と笑った。

 さらにジーマは「(大谷と)対戦できたら、夢が叶った気分になるだろう。我々はサプライスを起こす立場だ」。世界最高の選手と称される大谷との“対戦”を、どの選手も待ち望んでいる。元アスレチックスのエリック・ソガード内野手も加わるが、二刀流軍団が見せる爆発力に注目だ。

【実際の動画】あなたの本職は何ですか…WBCチェコ代表の口から驚きの回答が

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