「秘密兵器を披露するかも」 MLB公式も注目、侍の20歳右腕は“大谷翔平超え”候補

侍ジャパン・高橋宏斗【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・高橋宏斗【写真:荒川祐史】

「大谷より優れた選手はいるのか」5選手に高橋宏斗の名前も

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む侍ジャパンには、早くも世界から注目を浴びている選手がいる。大谷翔平投手(エンゼルス)はすでにメジャーでMVPを獲得するほどの大活躍だが、MLB公式のデータ解析システム「スタットキャスト」を担当するデビッド・アドラー記者が「チームジャパンに大谷より優れた選手はいるのか?」との記事を掲載。日本人最多56本塁打の村上宗隆内野手(ヤクルト)をはじめ、5人の若武者の名前が上がった。

 まずは、もちろん村上だ。「日本のアーロン・ジャッジだ」と昨季ア・リーグ新の62本塁打の主砲になぞらえ「まだ23歳になったばかりだが、日本で一番の打者だ。世界で最も優れた打者の一人かもしれない」と絶賛。すでに将来的なメジャー挑戦の意向を公言していることもあり「WBCは、MLBの一流打者に匹敵するか披露する舞台となる上に、今後の予告編となる。2025年シーズン終了後にポスティングされることが予定されているから」と紹介した。

 次にあがったのが佐々木朗希投手(ロッテ)。「もし村上が大谷に打ち勝てる数少ない打者の1人だとすれば、佐々木は大谷に投げ勝つ才能を持つ唯一の投手だ。21歳の天才は102マイル(約164.2キロ)を投げ、大谷に匹敵するえげつないスプリットを投げる」と若き才能を称えた。

 昨年4月10日のオリックス戦では、19三振を奪って完全試合を達成した。「MLBでも完全試合を達成した試合で、打者からこんなに多くの三振を奪った選手はいない。間違いなく、ピッチングで言えば史上最高の試合の一つだった。世界最高の打者と対戦するとき“令和の怪物”の中継は必見だ」と呼びかけた。

 山本由伸投手(オリックス)には「(日本で)最高の投手。過去2シーズンはジェイコブ・デグロム級に圧倒した。何人かのスカウトは彼のスプリットは、千賀の“お化けフォーク”より優れていると考える」、吉田正尚外野手(レッドソックス)には「巧打者であるだけでなく、飛距離も出せる。村上に次ぐ強打者の一人」と賛辞を送った。

 そして最後が「今大会でブレークするスターになるかもしれない」とまで言わしめた、チーム最年少20歳の高橋宏斗投手(中日)だ。「伸びしろが大きく、速球は97マイル(約156.1キロ)に届き、空振りを奪えるスプリットとスライダーは、80マイル中盤から後半をマークする。WBCに向けて、山本とメカニクス改善にも取り組んでいる。もしかすると何か新しい秘密兵器を披露するかもしれない」と無限の魅力がある。ほかにも多くの選手がいるが、大舞台で輝きを放ち、一気に世界の注目の的となるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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