侍ジャパン白星発進…朗希が162キロ2回0封 宇田川も剛速球連発、岡本が3打点

先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

岡本は2度の満塁機に2点二塁打、左前適時打

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む侍ジャパンは25日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で、チーム結成後初の対外試合となるソフトバンクバンクとの壮行試合を行い、8-4で勝利した。

 0-0の4回、1死満塁から「7番・一塁」でスタメン出場していた岡本和真内野手(巨人)が右中間を破る2点二塁打を放つ。二塁手・三森大貴内野手の送球ミスの間に、一塁走者の近藤健介外野手(ソフトバンク)も本塁を駆け抜け、結果的に走者一掃。岡本も三塁を陥れた。続く周東佑京内野手(ソフトバンク)の遊ゴロの間に、4点目を加えた。

 5回にも1死一、二塁から、5番の近藤がセンター右へ適時打を放ち5点目。その後、岡本が4回に続いて1死満塁で打席に立ち、左前適時打。岡本は4打数2安打3打点で、見事な“満塁男”ぶりだった。4番を任された村上宗隆内野手(ヤクルト)は、四球、3球三振、四球で代走を送られ、1打数無安打2四球でベンチへ退いた。

 一方、先発の佐々木朗希投手(ロッテ)は最速162キロを計測したストレート、フォーク、キャンプ中にダルビッシュ有投手(パドレス)から握りを伝授されたスライダーが威力を発揮し、2回1安打3三振無失点。許した走者は、初回先頭の牧原大成内野手のボテボテの二塁内野安打による1人だけだった。

 ただ、スタメンの選手がベンチに退いた場合の守備には、不安を残した。宮城大弥投手(オリックス)が4番手として登板した6回、無死一塁でゲッツーコースの三ゴロを、この回に中堅から三塁へシフト変更したばかりの周東が、捕球後に二塁へ悪送球し、無死一、三塁。続く三森の遊ゴロを、この回からスタメンの源田壮亮内野手(西武)に代わって遊撃の守備に就いていた中野大夢内野手(阪神)がファンブル(適時失策)。宮城はその後、牧原大の右線適時二塁打、代打・正木智也外野手の右前適時打などを浴び、結局この回4点を失った(自責0)。

 投球数がかさんだ宮城は、予定の2イニングを全うできず。7回2死一、三塁のピンチを残し、54球で降板。ここでスクランブル登板したのは、宇田川優希投手(オリックス)だった。正木を空振り三振に仕留めてピンチを脱すると、8回も続投して無失点。1回1/3を無安打1四球無失点の快投だった。9回は戸郷翔征投手が締めくくった。

(Full-Count編集部)

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