オリックスは「もう地味と言われない」 愛する古巣へ…吉田正尚がファンに託す“願い”
在籍7年、MLB挑戦の吉田正尚からオリックスファンへ
オリックスを日本一へ導いた立役者には、どうしても伝えたいメッセージがあった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参戦する侍ジャパンの吉田正尚外野手(レッドソックス)が、6、7の両日に京セラドーム大阪で行われた「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」に出場し、元気な姿を披露した。
愛着のある、かつての本拠地で大きな声援を受けた。京セラドームでの打席は、昨季の日本シリーズ第5戦でサヨナラ本塁打を放って以来で「僕は入団した頃の低迷期を知っている。そんな時から、ずっと応援してくださっていたファンの方たちには感謝しかありません」と2016年から昨季まで7年間在籍した古巣のファンに改めてメッセージを寄せた。
「オリックスは、ここがゴールじゃない。連覇、日本一まで行きましたけど、満足している選手はいない。若手も多くて、もっともっと成長できるチーム。ここを起点にして、常勝軍団になっていかないといけない。良い方向に生まれ変わるタイミングになってほしい。僕も、みんなに負けることなく成長していきたい」
選手会長に就任した2021年に25年ぶりのリーグ優勝、昨季は悲願の日本一まで駆け上がった。NPBで頂点に上り詰め、MLB挑戦。そんなサクセスストーリーも「僕一人の力じゃない。みんなで一つの方向に力を押し込めた。来年も再来年も……ずっと勝ち続けて、強いチームという印象を持ってもらいたい」と古巣を思いやる。