侍と同組…チェコに“メジャー効果” 前田健太のノーノー消した36歳「興奮している」
36歳のエリック・ソガードはMLB815試合で26本塁打をマーク
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本と同組の「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンドの公式練習が8日、東京ドームで行われ、初出場のチェコも参加した。予選を勝ち抜き昨年9月にWBC初出場を決めた後、今年2月に元メジャーリーガーのエリック・ソガード外野手の参加が決定。意気上がっている。
練習後に会見したソガードは、「1年半プレーする機会のなかった私にとって、1日6時間半の練習は新鮮だった。世界的には、チェコがどれほど野球に熱心であるかは知られていないが、私はチームメートが野球を愛していることを知っている」と語った。
ソガードは内外野を守れるユーティリティプレーヤーとして、アスレチックス、ブルワーズ、ブルージェイズ、カブスでメジャー通算815試合に出場。右投左打で打率.246、26本塁打、187打点、46盗塁をマークした。ブルワーズ時代の2020年8月18日(日本時間19日)のツインズ戦では、前田健太投手に8回までチームが無安打に抑えられていたが、9回先頭で詰まった当たりの中前打を放ち、ノーヒットノーランを阻止した。
2021年7月にカブスを退団してからは、所属球団がなく、同年に母親の出生地であるチェコの市民権を取得。WBC出場への道が開けた。現在36歳。「日本は世界でトップクラスのチームで、対戦できることに興奮している」とボルテージを上げた。
チームメートとなったダニエル・バディサク投手は「何を信じられないって、ソガードが同じチームにいることが一番信じられない」と興奮気味。「勝っていても負けていても、彼はダグアウトで笑顔を絶やさず、チームを鼓舞してくれる」と“ソガード効果”を語る。マーティン・ムジク内野手も「正直言って、信じられない。僕が小学生の時にメジャーで活躍していて憧れた選手だよ」とうなずいた。
1次ラウンドで日本は3戦目の11日にチェコと対戦する。侍ジャパンも大谷翔平投手(エンゼルス)、ダルビッシュ有投手(パドレス)らの加入で一気にムードが盛り上がった。チェコのメジャー効果を侮ることはできない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)