なぜ山田哲人は国際大会にめっぽう強い? 本戦前は不振も…初見投手を苦にせぬ“強み”

チェコ戦の第2打席で左前適時打を放った侍ジャパン・山田哲人【写真:荒川祐史】
チェコ戦の第2打席で左前適時打を放った侍ジャパン・山田哲人【写真:荒川祐史】

国際大会に強い山田哲人「前足の使い方が上手く、タイミングを合わせる」

 野球日本代表「侍ジャパン」は11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」のチェコ戦(東京ドーム)に10-2で勝利した。「6番・二塁」で今大会初スタメンの山田哲人内野手(ヤクルト)は3打数1安打1打点1盗塁の活躍。悩ましい“二塁手問題”を野球評論家の新井宏昌氏が分析した。

 国際大会で無類の強さを誇る男が、連夜の躍動だ。2回の第1打席で四球を選ぶと、2点を奪って逆転に成功した3回の第2打席では左前適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。すかさず二盗を決めるなど、走攻守で存在感を示した。

 初戦の中国戦では途中出場ながら左前適時打を放っており、大会前に苦しんだ姿はない。過去4度の国際大会(21年東京五輪、15、19年プレミア12、17年WBC)で本塁打を放つなど結果を残してきた山田に新井氏も「初対戦の外国人投手でも自分のタイミングで打てることが一番の強み。前足の使い方が上手く、打撃フォームを微妙に変化させながらタイミングを合わせていくので苦労しない」と、評価する。

 この日は8回に代打で登場した牧も2号ソロを放ち、“正二塁手争い”は激しさを増している。栗山監督にとっても嬉しい悩みになりそうだが、新井氏は「難しいですが、走塁と守備を含め総合的に考えれば山田。牧は代打の切り札としても残しておきたい存在です」と、本戦で復活した山田をスターターに推す。

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