練習なのに…相次ぐ“リクエスト” 連日40%超えのテレビ局の“WBCシフト”
準決勝はTBS、決勝はテレビ朝日が生中継、中居正広さんも“スタンバイ”
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝ラウンドを戦う侍ジャパンが現地時間18日(日本時間19日)、米国フロリダ州マイアミの大学施設で渡米後初の全体練習を行った。現地には日米の報道陣が多く集まった。日本時間21日朝に放送される侍JAPANの準決勝はTBS系列、22日朝の決勝はテレビ朝日が中継。準決勝を放送するTBSは侍ジャパンの試合のない日曜でも、ほとんどの報道番組に練習の様子を届けるため、“WBCシフト”を敷く準備に奔走していた。
日本戦は連日、世帯視聴率40%以上をマークするなど日本列島が侍ジャパンの動向を気にしている。この日は米国移動後初の全体練習。佐々木朗希投手や山本由伸投手らがブルペン入りし、村上宗隆内野手はフリー打撃を行った。大谷翔平投手も終始、リラックスした様子。“カメラマン”に扮して、ナインと談笑するなどの時間を過ごした。
フロリダの暖かい気候に導かれ、緩やかな時間が流れているが、現場取材スタッフは大忙し。国民の期待に応えようと、栗山監督や大谷、佐々木、村上、ヌートバー外野手らの動きを逃さず追いかけた。TBSのスタッフは練習終了後から日本時間で始まる「サンデーモーニング」をはじめ、「サンデージャポン」、「Nスタ」、「S☆1」、平日の「THE TIME」や「ひるおび」、「ニュース23」と各番組から全体練習の報道の“リクエスト”が相次いで来ているため、番組ごとの内容の違いを出すのに一苦労の様子だった。
決勝を放送するテレビ朝日も取材班、アナウンサー陣が現地で精力的に取材を進めていた。WBCでは過去2大会、決勝戦の放送を予定しながらも、準決勝で日本代表は敗れており、今回の決勝戦こそ、世界一の瞬間を届けることができるよう願っている。実況はチェコ戦、イタリア戦も担当した清水俊輔アナが担当し、松坂大輔氏、古田敦也氏が解説席に座ることになっている。侍ジャパン公認サポートキャプテンを務めるタレント中居正広さんもスタンバイ。侍の激闘を、歴史的瞬間を届けるため、両局とも準備に余念がないようだ。