念願だった履正社の“背番号1” 7回まで無安打投球も…逆転負けで知ったエースの重圧
履正社の新エース左腕・福田は7回1/3を1安打3失点、6四球
「第95回記念選抜高校野球大会」は24日、阪神甲子園球場で大会6日目の3試合が行われ、第3試合は準優勝した2017年以来の初戦突破を目指した履正社(大阪)が2-3で高知(高知)に逆転負けを喫した。7回まで無安打に抑えていた履正社のエース・福田幸之介投手(3年)は、「行けるところまで行くぞと監督に言われていたので、途中で交代して情けないです」と悔しさを滲ませた。
初回から制球が安定しなかった福田は、2回に高知の5番・高木心寧捕手(3年)に振り逃げで出塁を許すと、そのあとも四球で2者連続出塁を許して無死満塁のピンチに。代打の8番・内田タクト外野手(3年)へ投じた2球目が逸れ、暴投で先制点を許した。試合後は「あの1点が、最後に1点差で負ける原因になったと思います」と肩を落とした。
制球面で課題を抱えるも、その後はインコースへ鋭く投げ込む最速147キロのストレートが冴え、7回まで無安打無失点で切り抜けた。「バッターが(腰を)引いて三振を取れていたので、角度の良いボールが投げられていると思いました。のけ反らせて、ボールだったとしてもチェンジアップで空振りを取るっていうのが僕のスタイル」。大舞台で武器が通じたことで自信を得た。しかし、8回1/3でマウンドを下りるまでに6四球と、夏への課題も残された。