村上宗隆、起死回生の同点ソロから一気に勝ち越し 復活WBC1号で打線目覚めた
前夜のサヨナラ打でついに目覚めた主砲
野球日本代表「侍ジャパン」の村上宗隆内野手(ヤクルト)に大一番で待望の一発が飛び出した。21日(日本時間22日)にローンデポ・パーク(米フロリダ州マイアミ)で行われた「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」米国との決勝戦に「5番・三塁」で先発出場。1点を先制された直後の2回に一撃。前日の準決勝・メキシコ戦で日本に劇的勝利をもたらした男が起死回生の同点ソロで“WBC初本塁打”を記録した。
憧れの米国の地で主砲のバットに快音が響いた。2回に先発の今永がターナーに先制ソロを浴びた直後だった。2回先頭で村上がバットを一閃。振り抜いた打球は右翼2階席へ。打球速度115.1マイル(約185.2キロ)、飛距離432フィート(約131.6メートル)の豪快弾だった。アウェイのグラウンドが大熱狂で、スタンドでは日の丸が揺れた。主要国際大会では2021年8月7日、東京五輪決勝の米国戦以来の本塁打となった。
苦しんできた主砲の復活アーチで侍打線が爆発。岡本和真内野手(巨人)と源田壮亮内野手(西武)がヒットで続き、中村悠平捕手(ヤクルト)が四球で1死満塁に。続くラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)の一ゴロで三塁走者が生還し、一気に勝ち越した。