CY賞バウアーがDeNA入団会見 日本デビューは「4月中には準備ができるかな」
メジャー通算83勝69敗1セーブ、防御率3.79
メジャーリーグのサイ・ヤング賞受賞経験者として史上2人目のNPBプレーヤーとなったDeNAの新外国人トレバー・バウアー投手が24日、横浜市内のホテルで入団会見を行った。バウアーは「今日ここに来ることができて本当にうれしく思っております」と語り、日本デビューについては「少し時間がかかるが、4月中には準備ができるかなと思う」と見通しを口にした。
会見に同席した萩原龍大チーム統括本部長は「数年前から我々の国際チームをはじめとして親交を持っていた。1月の上旬、中旬くらいにFAになったことを受けまして、全社をあげて検討した結果、ぜひ獲得すべきと決め交渉を開始、合意に至った」と獲得の経緯を説明。「彼は沢村賞レベルの活躍をしたいと言っておりますので、優勝に向けた非常に強力な選手として見ております」と期待を寄せた。
バウアーは新型コロナウイルスの感染拡大でシーズンが短縮されたレッズ時代の2020年、5勝4敗100奪三振、防御率1.73(最優秀防御率)をマークし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた32歳の右腕。サイ・ヤング賞受賞経験者のNPB入りは、1962年にドン・ニューカムが外野手として中日で1年間プレーして以来61年ぶりだ。
メジャー通算83勝69敗1セーブ、防御率3.79の実績を誇り、2021年からドジャースと3年契約を結んでいたバウアーだが、同年に女性に暴行したとして警察の捜査を受け(その後不起訴)、出場停止処分を受け、2022年シーズンを棒に振った。今年1月にはドジャースとの契約を解除されている。
新天地での背番号「96」は「目標の球速96マイルにちなんだ」という。真新しいユニホームに袖を通し「凄く軽くて着心地がいい。このユニホームを着てプレーすることが楽しみだ」と笑顔だった。